目をたくさん使っても、緑内障が進むことはありません。緑内障の進行に関わるのは目の中の圧力(眼圧)などであり、目を「使う量」とは関係がないからです。パソコンやスマートフォン、読書、細かい手作業など、仕事や趣味で目を使うことを、緑内障のために控える必要はありません。
- 「目を使うと緑内障が進む」という誤解について
- なぜ目を使っても緑内障は進まないのか
- 目の疲れと緑内障の進行は別のものであること
- 仕事も趣味もこれまで通りでよい理由
「目を使うと悪くなる」という誤解はよくあります
「目を使いすぎたら、緑内障が進むと思っていました」――外来で、こうおっしゃる方はとても多くいらっしゃいます。パソコン仕事が多い方、読書やスマートフォンが好きな方ほど、「自分は目を使いすぎているから、緑内障が進んでしまうのでは」と心配されています。
結論から言うと、これは誤解です。目をどれだけ使っても、そのことで緑内障が進行することはありません。
なぜ目を使っても緑内障は進まないのか
緑内障は、目で受け取った光の情報を脳に伝える「視神経」が、目の中の圧力(眼圧)などの影響で少しずつ弱っていく病気です。この進行は、眼圧などの要因によるものであり、「目をどれだけ使ったか」とは関係がありません。
目は、使えば使うほどすり減っていく、というものではありません。パソコンを長時間見ても、本をたくさん読んでも、細かい作業を続けても、それによって視神経が弱ったり、緑内障が進行したりすることはないのです。
「目の疲れ」と「緑内障の進行」は別のもの
もちろん、長時間パソコンやスマートフォンを見続ければ、目が疲れたり、かすんだり、しょぼしょぼしたりすることはあります。しかし、これは緑内障のない人にも起こる一時的な「目の疲れ」であって、緑内障が進行しているサインではありません。
目の疲れは、少し休めば自然に回復します。「目が疲れた」ことを「緑内障が悪くなった」と結びつけて不安になる必要はありません。この2つは、まったく別のものです。
仕事も趣味も、これまで通りで大丈夫
ですから、緑内障と診断されても、パソコンを使う仕事を減らしたり、好きな読書やスマートフォン、手芸などの趣味を我慢したりする必要はありません。目を使う生活を、これまで通り続けていただいて大丈夫です。
目の使いすぎを心配して生活を制限するよりも、眼科で定期的に検査を受け、処方された点眼薬があればきちんと続けること――それが、緑内障とうまく付き合っていくうえで本当に大切なことです。
「目をいくら使っても、緑内障とはまっっったく関係ありませんよ」――こう申し上げると、ほっとした表情をされる方がたくさんいらっしゃいます。それくらい、多くの方が誤解して心配されているテーマです。
まとめ
- 目をたくさん使っても、緑内障が進むことはない
- 緑内障の進行に関わるのは眼圧などであり、目を使う量とは無関係
- 目は「使うとすり減る」ものではない
- 目の疲れは一時的なもので、緑内障の進行とは別のもの
- 仕事も趣味もこれまで通りでよく、大切なのは定期検査と治療の継続

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