「これをすれば緑内障を確実に防げる」という特別な生活習慣は、残念ながらありません。ですので、日常生活を大きく制限する必要はありません。強いて言えば、カフェインの摂りすぎに気をつける、体によい食事を心がける、適度に運動する、といった全身の健康につながることが、目にとってもよいと考えられます。
- 緑内障を確実に防ぐ生活習慣はあるのか
- 強いて言えば気をつけたい3つのこと
- いちばん大切なこと
「これをすれば防げる」という方法はありません
「緑内障にならないように、生活で気をつけることはありますか?」――これも外来でよく聞かれる質問です。皆さん、できることがあるなら頑張りたい、という気持ちで質問してくださいます。
正直にお答えすると、「これをすれば緑内障を確実に防げる」「これをすれば絶対に進行しない」といった、特効薬のような生活習慣は残念ながらありません。ですから、緑内障と言われたことで、生活を大きく変えたり、あれこれ我慢したりする必要はありません。
そのうえで、「強いて言えば」という形で、心がけておくとよいことをいくつかご紹介します。どれも特別なことではなく、体全体の健康につながることばかりです。
強いて言えば、気をつけたい3つのこと
カフェインには、目の中の圧力(眼圧)を一時的に少し上げる働きがあることが報告されています。適量であれば神経質になる必要はありませんが、コーヒーを1日に何杯も飲むような習慣がある場合は、少し控えめにするとよいでしょう。なお、含まれるカフェインの量は、カップの大きさや淹れ方によって変わりますので、あくまで目安として考えてください。
「これを食べれば緑内障によい」という特別な食品があるわけではありません。特定の食品やサプリメントに頼るよりも、野菜や魚などをバランスよくとる、栄養の偏らない食事を続けることが、結果として体にも目にもよいと考えられます。
ウォーキングなどの適度な運動の後には、眼圧が一時的に下がることが研究で報告されています。運動は体の健康を保つうえでも大切です。無理のない範囲で、続けやすい運動を生活に取り入れてみてください。
いちばん大切なこと
生活習慣で気をつけられることは、以上のように「できれば心がけたい」という程度のものです。実は、緑内障とうまく付き合っていくうえでいちばん大切なのは、これらの生活習慣よりも、定期的に検査を受け、必要な治療を続けることです。
緑内障は、自覚症状がないまま進むことがある病気です。生活習慣を頑張ることよりも、眼科できちんと経過を見てもらい、処方された点眼薬があれば続けることのほうが、ずっと確実に見え方を守ることにつながります。生活のことであれこれ思い悩むよりも、通院と治療を大切にしていただければと思います。
「生活で特別に制限することはありませんよ。強いて言えば、コーヒーを毎日7杯も8杯も飲むようなら少し控えめに、あとは体にいい食事と、適度な運動を心がけるくらいですね」
まとめ
- 緑内障を確実に防ぐ特別な生活習慣はなく、生活を大きく制限する必要はない
- 強いて言えば、カフェインの摂りすぎに注意する
- 体によいバランスのとれた食事を心がける
- 適度な運動を生活に取り入れる
- いちばん大切なのは、定期検査と治療の継続

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