よくある質問

健診で目の奥の所見を指摘されたら

この記事の結論

健康診断で目の奥の異常を指摘されても、緑内障と決まったわけではありません。こうした所見は緑内障以外の理由で見られることもありますが、緑内障のサインである可能性を確かめるには、眼科での精密検査が必要です。眼科を受診されたことは、適切な一歩です。

この記事でわかること
  • 健康診断で指摘される目の奥の所見とは何か
  • 指摘された=緑内障、ではない理由
  • 眼科ではどんな検査をするのか
  • 検査でどんなことがわかるのか
  • これからどうすればよいか

健康診断で指摘される目の奥の所見とは

健康診断の眼底検査などで、「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」や「網膜神経線維層欠損」といった、耳慣れない言葉を指摘されて不安になっている方が多いと思います。まずは、これらがどんな所見なのかを簡単に説明します。

視神経乳頭陥凹拡大

目の奥には、光の情報を脳に伝える神経が束になって出ていく「視神経乳頭」という部分があります。この中心には、もともと少しへこんだ部分(陥凹)があります。このへこみが通常より大きく見えるのが「乳頭陥凹拡大」です。

目の奥の膜の神経が一部薄くなっている所見

目の奥には、ものを見るために大切な「網膜」という膜があります。この膜には神経が広がっていますが、その神経の一部が薄くなっているように見えることがあります。これも健康診断で指摘されることのある所見のひとつです。

指摘された=緑内障、ではありません

これらの所見を指摘されると、「緑内障になってしまった」と思ってしまうかもしれませんが、そうとは限りません。

例えば視神経乳頭のへこみは、生まれつき大きめの方もいます。その場合は、へこみが大きくても病気ではありません。目の奥の神経が薄く見える所見も、緑内障以外の原因で見られることがあります。

一方で、これらの所見が緑内障のサインであることもあります。緑内障は、初期にはほとんど自覚症状がないまま、ゆっくり進む病気です。そのため、健康診断の所見だけでは「緑内障かどうか」「治療が必要かどうか」を判断することはできず、緑内障の可能性を確かめるには、眼科での詳しい検査が欠かせません。

大切なこと

「緑内障かもしれない」と言われると不安になりますが、逆に「まだ緑内障と決まったわけではない」ことも事実です。過度に心配しすぎず、かといって「大丈夫だろう」と自己判断で放置もせず、まずは眼科できちんと調べてもらうことが何より大切です。

眼科ではどんな検査をするのか

眼科では、健康診断で指摘された所見が緑内障によるものかどうかを確かめるために、いくつかの検査を行います。主なものは次の通りです。

眼圧検査

目の中の圧力を測ります。緑内障の進行に関わる大切な指標です。

眼底検査・OCT検査

目の奥の視神経や網膜の状態を、詳しく観察したり、断面を撮影して神経の厚みを調べたりします。

視野検査

見えている範囲に欠けがないかを調べます。緑内障による変化を捉えるための重要な検査です。

検査でどんなことがわかるのか

これらの検査を組み合わせることで、健康診断の所見が緑内障によるものなのか、それとも心配のいらないものなのかを、総合的に判断します。その結果、大きく次のような方針に分かれます。

  • 緑内障ではないと考えられる場合 ―― 生まれつきの形など、病気ではない所見と判断されれば、特別な治療は必要ありません。
  • 今すぐ治療は必要ないが、経過を見る場合 ―― 緑内障かどうかの判断が難しい段階では、定期的に検査を受けて変化がないかを確認していきます。
  • 緑内障と診断される場合 ―― 治療が必要と判断されれば、点眼薬などによる治療を始めます。

どの方針になるかは、検査の結果しだいです。今の時点で最悪の事態を想像して不安になる必要はありません。

これからどうすればよいか

健康診断で目の奥の所見を指摘され、眼科を受診されたことは、とても適切な行動です。緑内障は早く見つけて対応することで、進行をゆっくりにできる可能性が高まる病気だからです。

検査の結果、経過観察となった場合は、症状がなくても定期的な通院を続けることが大切です。自己判断で通院をやめてしまうと、もし変化が起きていても気づけなくなってしまいます。医師の案内する間隔で、検査を受け続けてください。

よくある質問

Q. 健康診断で指摘されたら、必ず緑内障なのですか?

A. いいえ、必ずしもそうではありません。生まれつきの目の特徴など、病気ではない場合もあります。ただし緑内障のサインである可能性もあるため、精密検査で確かめることが大切です。

Q. 精密検査は痛いですか?

A. 眼圧検査・眼底検査・OCT検査・視野検査は、いずれも痛みを伴わない検査です。目薬で瞳を開いて検査をする場合、検査後しばらく見えづらさやまぶしさが続くことがあります。

Q. 検査を受けたら、すぐに治療が始まりますか?

A. 必ずしもすぐに治療が始まるわけではありません。検査の結果、経過観察でよいと判断されることも多くあります。治療が必要かどうかは、検査結果をもとに医師が判断します。

Q. 一度検査で異常なしと言われたら、もう受診しなくてよいですか?

A. 医師から経過観察をすすめられた場合は、その後も定期的な受診が大切です。緑内障はゆっくり進むことがあるため、時間をおいて変化がないかを確認する必要があるからです。今後の通院の間隔については、担当医の案内に従ってください。

まとめ

  • 健康診断で目の奥の所見を指摘されても、緑内障と決まったわけではない
  • これらの所見は病気でない場合もあれば、緑内障のサインのこともある
  • どちらかを確かめるには、眼科での精密検査が必要
  • 眼科を受診したことは適切な一歩
  • 経過観察となった場合は、自己判断でやめず定期的な受診を続ける

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