伏すこと久しきものは

書名:菜根譚

著者:洪自誠 今井宇三郎

後集 七七

「伏すこと久しきものは、飛ぶこと必ず高く、開くこと先なるものは、謝すること独り早し。

此れを知らば、以て蹭蹬の憂いを免るべく、以て躁急の念を消すべし。」

考察:ストレートに進む人生というのがある。例えば大学受験や就職で遠回りをしないとか、とんとん拍子に出世街道を走るとか。出来るだけ若くして、寄り道せずに所謂キャリアというものを積むことがひとえに素晴らしいものという価値観、それは本当に素晴らしいのだろうか。私は、寄り道や人と違う道を進んだ思い出こそ死ぬ時まで心に残る思い出になると思う。

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