2回目の「育児休暇」を再定義する――復職サポートと“育児コミット”という発想

仕事を休むということは?

1回目の育児休暇を取った私にとっては、それは人生を取り戻すことだった。

なぜ2回目は別物なのか

1. 復職サポートが加わる

  • 1回目:主に新生児ケアと生活リズムの確立。
  • 2回目:保育・家事の分担に加え、妻の職場復帰の立ち上がりを支える役割が入る(勤務調整、通勤再開の動線作り、突発対応の代替策づくり)。

2. 家族構成とリスクの増幅

  • 未就学児4人では、誰か一人が体調不良になりやすく、保育園NGの日が重なりやすい。
  • 送迎・受診・看病の手配が多重化する。

3. 仕事側の硬さ

  • 医療現場、とくに外来・手術は時間の融通が効きにくい
  • 早退が“手術が早く終わった日だけ”という非連続な可用性は、家庭の当日運用と噛み合いにくい。

「育児コミット」という名称提案

「休暇」は“仕事中心の世界から一時退く”語感が強い。2回目に必要なのは、家庭と仕事のシステム間で責任と資源を再配分する意思決定だ。

  • 育児コミット:育児・家事・復職支援を主要プロジェクトに格上げし、期日・担当・代替手段を明確化する。
  • 言葉を変える効用:関係者(配偶者、職場、保育園、祖父母)とのコミュニケーションで、**「支援役」ではなく「実行責任者」**としての姿勢が共有される。

言葉が行動を決める

「育児休暇」は、“休む”というよりプロジェクトの遂行に近い。復職支援、保育の多重タスク、医療現場の硬い時間――これらを束ねるのは、育児コミットという姿勢だ。言葉を変える。言葉を変えれば、決断が変わる。決断が変われば、毎日の回り方が変わる。

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